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今回から始まるころねっとセミナーでは、自己尊重感をベースにしてお話を進めていきたいと思います。
自己尊重感とは、「ごう慢」や「うぬぼれ」でなく、一人の人間としての自分の価値を認め、自分の力を信じることです。自負と言い換えてもいいかもしれませんが、自分を大事にして誇りを持ち、自分の能力とか仕事に自信を持つことです。
皆さんは、自分で自分のことをどう思われますか?
ともすれば、ありのままの自分ではなく遠慮して答えたり、自分は駄目だと思ってしまったりして、自分のことを否定的に見てしまいがちだと思います。
自己尊重感の要素として、〈自分が有能であるという実感〉、〈自分は価値があるという実感〉という二つについて考える必要があります。だれでも生きていく上でいろいろな葛藤がありますが、この二つの実感が高ければ、満たされた人生が送れるという自信を抱くことができるでしょう。反対に低い場合は、人生にどこかしっくりこない感じがするでしょう。その場合、個々の問題に対して間違っているというよりも、一人の人間として間違っているという感じを抱くでしょう。
では、自己尊重感はどのように育てていけばいいでしょうか。
それは、自分には生きる能力があり、幸せになるだけの価値があるという確信を育てることです。自分を愛することを学ぶのに、自分を憎む必要はありません。また、自信を持ちたいのに、劣等感に悩む必要もありません。自己尊重感を育てることは、幸せになる能力を高めることなのです。
自己尊重感を高めることによって、どのような効果が得られるでしょうか。
- 逆境に立ち向かう力が強くなる。たとえくじけても、立ち直りが早いだけストレスに強くなり、絶望や敗北に屈することはなくなる。
- 仕事の場面でも創造的になり、成功に近づく。
- 肩書きや収入に対する望みではなく、創造的、精神的に人生を体験したいという望みを抱くようになる。
- 豊かに育ち合う人間関係が作りやすくなり、破壊的な人間関係は改善される。
- 敬意や心の温かさ、善意をもって人に接するようになる。
- ただ存在しているという事実にも喜びを感じるようになる。
自己尊重感は、自分で育てるしかないと思います。これは、内的な体験であり、人間存在の核心にあるものです。〈人が自分のことをどう思うか〉ではなく、〈自分が自分自身のことをどう思うか〉ということが大切です。子供のころは周りの大人や環境に影響されることもありますが、大人になったらすべて自分自身の問題だと思います。他人から助けてもらうこともありますが、丸ごと自信や自己愛を持たせてもらうことはできません。それは厳しいことですが、息をするのを他人に代わってもらうことができないということと同じです。
(このあと『私の「私に対する態度」……自己評価のインベントリー』というチェックリストを実施しました)
「気働き」という言葉がありますが、これは事を荒立てず、他人と調和することを優先することを表しています。しかし、いつも「いい人」として振る舞うことは、自分を抑圧することになって危険です。自分に自信がもてなくて閉じこもる、それによってまた自信をなくすというような悪循環から抜け出さなくてはいけません。自分が本当にやりたいことは何か、自分らしさとは何かということについて自問自答してみてください。そして、人とかかわる中で、共感したり葛藤したりする中で、自分らしさを見つけていけるといいでしょう。
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