ころねっとセミナーだより 〜セミナー議事録〜

第18回セミナーだより
 第十八回のころねっとセミナーは、前回に引き続き「フェミニストカウンセリングなごや」の佐竹一予先生を講師にお招きしました。佐竹先生には、三回にわたってご講演をお願いしています。今回は、前回、参加者の皆さんからいただいたアンケートにもお答えする形でお話をしていただきました。テーマは「人間関係と私」です。

 前回は「自分を知る」というテーマで、自分の中で自分を大切にするとはどういうことか、つまり自己尊重ということについてお話ししました。今回は、もう少し具体的に「自分」や「私」にスポットを当てて話を進めていきたいと思います。
 ACの概念については、皆さんもよくご存じでしょう。実際にカウンセリングをした人の中に、四、五年かけて何とか回復して親と折り合いがつけられるようになった人がいます。しかし、何かのきっかけで、その人も落ち込んでしまうことがあります。好調、不調は、波のような形で変化しているようです。そして、その変化のきっかけは、他人との関係によるものが多いようです。
 自分と他人との関係のベースになるのが、「私」が自分自身をどうとらえているかということです。それは、つまり「私」と「私」の関係です。自分の自己イメージが大切なのです。では、その自己イメージがどのようにして作られるかというと、それは親子の関係の中で形成されるのです。親から否定的なメッセージを与えられ続けると、自分で自分が信用できなくなってしまうのです。
 自己尊重感が育ち、自分の経験と自己イメージが重なっている場合は安心して暮らせるでしょう。反対に、自分を否定的にとらえている人は、成功した体験もマイナスとして解釈してしまうのです。「どうせ私なんか……」というように思いこんでしまうのです。それは、経験したことをありのままではなく、自分のイメージに合わせて歪曲してしまうということです。
 自信というのは、何かできるとか、何かを持っているということではなく、ありのままの自分を受け入れることができるかどうかということです。
 では、ここで少し作業をしてみましょう。自信を育てるために、自分の内側に核となるようなものを持つための作業です。

  1.  「否定的な私」について、どんなことでも思いつくままに書き出してください。例えば、「臆病で、人とつき合うのが苦手である」とか「気が短い」のように、自分を否定的にとらえていることです。 
  2. つぎは「肯定的な私」です。1.で書き出した事柄を肯定的にとらえ直してみてください。「臆病で……」ということも見方を変えれば、「慎重で、危険なこと、自分が傷つくことから身を守ることができる」というようにとらえることができます。「気が短い」ということならば、「ものごとにこだわらず、さっぱりしている」というように解釈ができるかもしれません。

 角度を変えて見るということは難しいことかもしれませんが、あきらめないで試してみてください。
 自分が自分をどのように見ているのか、その見方を変えるトレーニングとして、自分をほめる練習をするといいでしょう。そのほかに、自分自身に対して癒しの手紙を書くのもいいことです。自分の頭の中にあることを文章にすることで、きちんと受け止めることができ、それを継続するうちに自分は「これでいい」と思えるようになっていくのです。。自分が本当にやりたいことは何か、自分らしさとは何かということについて自問自答してみてください。そして、人とかかわる中で、共感したり葛藤したりする中で、自分らしさを見つけていけるといいでしょう。

(文責・編集部)
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