ころねっとセミナーだより 〜セミナー議事録〜

第19回セミナーだより
 第十九回のころねっとセミナーは、「フェミニストカウンセリングなごや」の佐竹一予先生を講師にお招きしました。今回が、三回にわたる佐竹先生のご講演の最終回になります。佐竹先生のお話は分かりやすいだけでなく、ワークシートを利用した活動もあり、参加した皆さんから好評を得ることができました。今回のテーマは、「自分を大切にするということ」です。
 今日は、人との関わりの中で自分をどう表現したらいいか、皆さんと一緒に考えていきたいと思います。
 自分も相手も大切にしたコミュニケーションとは、どのようなものかお考えになったことがありますか。人の言うままになったり、反対に人を操ったりするのではなく、自分と相手の基本的権利を大切にしたコミュニケーションが「アサーション」自己表現です。自分自身を低くとらえていてはいけません。また、他人の欠点を指摘できても、ほめることが苦手だというのも困ったものです。一人の人間として自分を認めるとともに、周りの人たちともフェアな関係を築いていくことが大切です。
 人の行動パターンには三つのタイプがあります。
  1. 非主張的パターン……自分よりも他者を優先し、自分のことは後回しにする。
  2. 攻撃的パターン……自分のことだけを考え、他者を踏みにじるやり方。
  3. 主張的パターン……自分のことをまず考えるが、他者を配慮する。
 ここで、自己表現に関するワークシートをやってみましょう。このような状況のとき、あなたは何と言いますか?

〈状況1〉友人と一緒に外出しました。みんなでどの映画を見ようかを決めようとしています。中の一人があなたの見たくない映画を見ようと提案しました。あなたは言います。
  1. あなたはいつも私の嫌いな映画を選ぶんだから。自分のことしか考えていないのね。利己的よ!
  2. それは見たくないわ。○○劇場でやってる方の映画はどう?
  3. 映画のことはよくわからないんだけど。でも、もしあなたが見たいのなら、そうしましょうか?
〈状況2〉あなたはデパートで買ったきず物を返そうとしています。ブラウスを買って家に帰ったら、織りがおかしい所を発見したのです。店員さんはそんな所、誰も気づかないから大丈夫と言っています。あなたは言います。
  1. でも、私は返品するか、他の物と取り替えていただきたいのです。これはほしくないのです。
  2. さあ、お金を返してください。あなたと話をして時間の無駄使いはしたくないのですから。
  3. そうかしら。ほんと、誰にも気づかれないと思いますか。
(状況3、4略)

 お読みになって分かるように、三つの答えは人の行動の三つのタイプに対応しています。では、自分がどの言い方を選んだか、近くの方と話し合ってみましょう。
 世の中のすべての人が「アサーション」を知っているわけではないので、自分が主張的な話をしても、相手に通じないことがあります。それでも、きちんと主張することが大切です。その積み重ねによって、自己を正しく評価できるようになっていくのです。
 私たちは、ふだん自分のことを人に話すことをしていません。しかし、きちんと自分の話に耳を傾けてくれる人がいると、話ができるようになります。その意味で自助グループの活動には価値があると思います。

(文責・編集部)
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