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第26回セミナーだより
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| 第二十六回のころねっとセミナーは、前回に続いて、あるく相談室室長でソーシャル・ワーカーの小寺明美先生を講師にお招きしました。小寺先生には「ACと家族(共依存と回復など)」というテーマで三回のご講演をお願いしました。今回はそのパート2です。 |
前回もお話ししましたが、ACとは医学的診断名ではありません。ACに関する信田さよ子さんの定義は次の通りです。
「現在の自分の生きづらさが親との関係に起因すると認めた人」
つまり、自己認知した人のことであり、それは主観的にとらえることを肯定したものです。ACコンセプトには、楽になるためのポイントがあります。
- 免責性…私が生きづらく、苦しいのは私が悪いのではない。
- 名前がつく…意味不明の苦しさはACという言葉で説明できる。
ACの人たちが語る家族には共通するところが幾つかあります。
- アルコール問題や暴力、暴言がある。
- 風とおしが悪い、閉鎖的で人付き合いがまれにしかない。
- 子どもに対して期待が大きすぎる。
- 親の都合が優先する。
- 規則や禁止事項が多い。
- 常に緊張感が漂っている。
- 家庭と学校のルールが同じ。
- 子供の感情に価値をつける。
- 世間体を気にしすぎる。
- 物事を善悪でしか考えない。
- 子供に対して干渉的、侵入的、世話を焼き過ぎる。
- 子供を同胞間で比べたり、他の子と比較することが多い。
同じことが繰り返される家庭の中で、生きのびるための過剰適応は強化され、その他の多くを学び損ねたまま成長します。これは、親の子供への支配です。子供の気持ちや存在に親が関心を持ち、子供を支え保護している場合、子供は子供らしい時期を体験します。自己肯定感、安全感を持った人として成長します。支配されて成長した場合、低い自己評価や不安感、自信のなさ、強い孤独感や自責感を抱くことになります。成長して自分の人生を歩む時に、これらの傾向はその人を生きづらくします。
ACからの回復は、学び損ねたものに気づいた時から再学習していくことでしょう。
- 過去を語る…過去の出来事を自分がどのように感じ、行動していたのかを語る。
- 過去のパターンが現在の自分にどのように影響を与えているのかをとらえる…変えていくものは何かをつかむ、自分に取り込まれたメッセージを知る。
- 新しい考え方、感じ方を身につけ、必要なノーを言う、楽し む、自己決定するなど。
これらにはグループが効果的です。自分を分かってくれる人たちの中で安心して自分を語ることは、自分への気づきをもたらします。回復が進んでいる人の存在は回復への希望をもたらします。親への怒りや恨みが出てきますが、それを語ることで親と心理的距離がとれるようになります。親の人生と自分の人生を分けることができ、親の価値観から離れ自分の価値観で生きられれば楽になります。回復が進めば親は自分の中で小さな存在になり、「いろいろなことがあったけど、親のことはもういいわ」と思えたら楽になります。ACと自己認知することは、世代連鎖を断つことであり、自分を回復に導くきっかけとなります。そして、それがACとしてのプライドだと思います。 |
(文責:編集部/講演日:2000年 5月)
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