
| 第二十八回のころねっとセミナーは、東邦学園短期大学・学生相談室カウンセラーの肥田幸子先生を講師にお招きしました。セミナーの中で、ぜひワークを実施したいという肥田先生のご提案により、講演の時間を九十分に拡大しました。今回のテーマは、「自己尊重感とジェンダー」です。 |
| 自己尊重感とは、自分に自信をもつことで自分を信頼し、自分自身をとても大切な存在だと感じることです。皆さんは自分に自信があるかと聞かれて、「はい」とすぐに答えることができるでしょうか。「はい」と答えられる人はあまり多くないでしょう。それは、他人と比べることで、自信というものを考えてきたからです。この世に生まれてきた人で、どうでもよいという存在はありません。今のままの自分、ありのままの自分を肯定することからすべてがスタートするのです。 自信というものは、業績や実績とは比例していません。自己尊重感をどう育てればよいかと尋ねられても、その人に合った答えを示すことはなかなかできません。これからお話することをもとに、自分に合った自己尊重感を育ててほしいと思います。 <ローゼンバーグの自尊感情尺度 >
<エンパワメント> 外に力を求めるのではなく、自分の内にすでにある豊かな力に気がつき、それにアクセスすること。 Very good(非常によい)…優越性、完全性 ↓ Good enough(これでよい)…自分が設定した価値基準に照 らして自分を受容すること つぎに、自尊感情とジェンダーについてお話します。ジェンダーとは、性差と訳されることが多いですが、社会や文化によって作られた男女の役割や行動様式のことです。「男はこうあるもの」「女はこうあるもの」という考えは、人間が生まれたときからつきまといます。それは、男にとってもわずらわしい規制ですが、女にとっては男性中心の厳しい状況だといえます。 「もう一度生まれ変わるなら、男がいいか、女がいいか?」という質問に対して、九歳までは同性選択がほとんどですが、それ以降、女性が女性に生まれ変わりたいという答えは減っていきます。これは今の世の中で、女性が生きづらいということの表れだと思います。私たちは、ある性を自分が選択して女性(男性)になったわけではありません。ですから、性によって役割が違うというジェンダーロール(性別役割)は差別です。 自己尊重を発達させるためには、本当に自分が望むことは何かをもう一度見つめ直す必要があります。自分の感情を否定する必要はないのです。人はだれでもパーフェクトではありません。自分の不完全さを知り、自分を受け入れましょう。何よりも自分に対して寛容になることが大切で、そこから自己尊重感も育っていくでしょう。 <ワーク> バッドテープ(自分が落ち込んでいるときに出てくる言葉)をポジティブテープ(自分の気持ちや状況を前向きにとらえなおす言葉)に入れ替える活動をグループで行いました。 |
(文責・編集部) |