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第34回セミナーだより
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| 第三十四回のころねっとセミナーは、常連の講師、臨床心理士の西野敏夫先生(紘仁病院勤務)をお招きしました。西野先生は、知識の受け売りでなく、どんなことも自分の体験や感覚を基にお話しされます。ですから、お話は分かりやすく、思わずうなずいてしまいます。今回のテーマは、「楽になるための工夫・まずは身体から」です。 |
| 私が勤務しているのは、昔ながらの精神病院です。仕事は、カウンセリングといいながら、半分は患者さんに遊んでもらっているといった感じです。 カウンセリングをしていると、それでかえって傷つく人も出てきます。最近、カウンセラーを目指している人が増え、私もそういった人たちと話す機会があるのですが、私たちの仕事はすべて役に立っているのではないということを言っています。 さて、楽になるための工夫というものは、最終的には自分で見つけるしかありません。何かいい方法があるとすぐに飛びついても、続かないということがよくあります。それは、効果がすぐに表れないので、がまんできず途中で投げ出してしまうからです。私がこれから話すことも、丸飲みにしないで自分に合った方法を見つけてください。 心と身体は密接につながっています。五、六年前に比べると、最近はアダルトチルドレンという言葉を耳にすることが少なくなりました。それは問題が整理されてきたからで、今でもアダルトチルドレン(AC)という概念は生きています。 いわゆるACと呼ばれる人たちは、周りのことに敏感なのですが、自分自身のことはよく分からないのです。回復のプロセスの中で、「自分を大切に」と言われても、どうすればいいのか分からないのです。 ACだという自覚のある人に限らず、私たちは頭を使いすぎる傾向があります。生きるというのは、身体活動であるにもかかわらず、現代人は身体を使うことが少なく、反対に頭ばかり使っています。また、自分の身体に意識を向けてみると分かるのですが、なかなか思うようには動かせません。 今日は、実際に何人かの人に手伝ってもらい、身体を動かしてもらいます。 〜このあと、会場では数種類のボディワークを行いました〜毎日決まり切ったことだけやっていると、それ以外のことは頭に入ってこないということがあります。また、何か新しいことをやろうとするときに、だれでも慣れた方法でやろうとしますが、その慣れた方法によって身体の歪みは助長されるのです。ですから、歪みは自分でも気がつかない間に蓄積していきます。ただし、歪んでいることは悪いことだと決めつけないで、遊び感覚で歪みを自己チェックすればいいのです。 「健康」とか「普通」というものにとらわれている人が多いのですが、それらは幻想なのです。どこかに「健康」や「普通」という状態があって、それに自分を近づけるのではなく、今の状態を肯定して、それが少しでも楽になればいいのです。 今日、眠れなければ、明日眠ればいいのです。明日が駄目なら、あさってがあります。帳尻は、二日か三日に一度合わせればよいと思います。それで、心の負担が減るでしょう。 |
(文責:編集部/講演日:2001年 1月14日) |