ころねっとセミナーだより 〜セミナー議事録〜

第38回セミナーだより
 第三十八回のころねっとセミナーは、今年二月のころねっとセミナーに引き続き、スクールカウンセラーの平田好実先生に第二回目のセミナーの講師をお願いしました。今回は「ジェノグラム(家族家系図)」をもちいて、家族の中の自分について考えてみます。
 わたしは現在、数校でスクールカウンセラーをしています。不登校、非行化傾向、怠学傾向などの相談がありますが、そのように問題を出してくることを問題だとは思っていません。それよりは、自分を見つめる「きっかけ」だと思って対応しています。そのような中で思うことは、本人だけの問題ではなく、 がもちあがってきます。しかし、当然ですが、人間は一人で生きているのではありません。一人の人間には親がいて、さらにまた周囲の人々がいて、環境があって、その関係の中で生きているのです。
 自分がどのような環境の中で育ってきたか、そこにどのような人々がいたかを見つめなおすことは、基本であり、また非常に大事なことです。自分はどのような家族関係の中で生きてきたのかを整理するのに、ジェノグラム(家族系統図)はとても有効だと思います。そこで、今回はジェノグラムを書いていただきたいと思います。ジェノグラムの描き方は決まったものはありませんが、斎藤学さんがNHK人間大学「家族の闇をさぐる」という講座の「第十回 治療対象としての家族」の中で、紹介している描き方が一般的で分かりやすいと思いますので、紹介します。
 ジェノグラムを描く時には必ず日付を書き入れるようにしてください。今日は気づかなくても、後日気づいたことがあれば、その都度新たにジェノグラムを描き、何度でも描いてください。ですから、日付を書きこむことは大切なことです。そして、もしあなたが治療を受けたいと思った時には、あなたが描いたジェノグラムを持参すれば、家族関係がよくわかるので、治療の助けになることと思います。

(文責:編集部/講演日:2001年 5月13日)
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