ころねっとセミナーだより 〜セミナー議事録〜

第55回セミナーだより
 今回のころねっとセミナーは、第52回セミナーに引き続いて、ボディサイコセラピストの松原佐紀子先生をお招きしました。参加者も実際に身体を動かして、自分の感覚を身体で確かめながらセミナーを進めました。今回のテーマは、「セルフ・ヒーリング」についてです。
 日本には体の様子から心の状態を言い表す言葉がたくさんあります。たとえば、「腹が立つ」「腹を決める」「頭に来る」「背筋を伸ばす」などです。これは心と体は一体だということですね。心身一如という言葉がそれを象徴しています。おそらく昔の人たちは、体の変化を自分で感じとって自己管理していたのでしょう。ところが、しだいに頭ばかり使うようになって、自分の体との交信が少なくなってしまいました。
 今日、皆さんに紹介するキネシオロジーというのは、アメリカから伝わったテクニックですが、これも心身一如につながっています。皆さんの体の筋肉の反射から、自分の心の状態を知る方法です。
 では、実際にデモンストレーションとしてやってみましょう。(参加者の中から一人の方を指名して試していただきました。)腕を前に伸ばした状態で、その腕を上から押します。そのとき嫌なことを思っているときと楽しいことを思っているときとでは、腕の反応が違ってきます。嫌なときには筋肉はくにゃっとなってしまいますが、楽しいときは堅くなります。
 これを応用すれば自分の心の状態を体で確かめることができるのです。生後間もなくとか母親の胎内にいるときに受けたストレスについても確かめられます。それは、本人の意識にはないけれど、細胞レベルでは筋反射としてわかるのです。そして、ストレスの原因がわかったら、そこに焦点をあてて心の解放をしていきます。自分の心が解放されれば、同じような状況になっても大きなストレスを感じなくてすみます。つまり、ストレスを感じる状態からニュートラルな状態に変化したわけです。
 わかっちゃいるけどやめられない……というのがストレスです。いけないと思っていても行動を変えられないのは、ストレスが邪魔をしているからです。気持ちがニュートラルになれば、いいと思ったことに積極的に取り組むことができます。
 これから行うセルフヒーリングは目を動かすことによって、心を解放するものです。子どもは眠っている間でも、まぶたの下で目の玉がよく動いています。それによってストレスを解消し、朝には元気が回復しています。しかし、大人は目の玉が動かなくなって、ストレスをためこんでしまうのです。
 目を動かすことを中心にしたセルフヒーリング法の流れの概略を説明したあとで、実際にやってみたいと思います。
  1. ストレスの場面を思い出す。ここではストレスの場面を思い出すことが重要で、その感情を受けとめたら、それ以上追究する必要はない。
    1. 体のどこに緊張があるか確認する。
    2. どんな感情がわいてくるか、その感情の意味を明確にする。
  2. 目を動かして感情を解放する。
  3. 1のストレスの場面を思い起こし、変化を確認。体の緊張が軽くなり、感情も軽くなったら次へ進む。変化が少なかったらもう一度、目の解放をする。
  4. ストレスになった状況がベストだと思うのはどんな状態か。そんな状態になるには、どんな自分であればよいか。たとえば、勇気ある自分、自分を信じる自分など。
  5. そんな自分になったことが一度や二度はあるので、その時 の自分を思い起こす。
  6. 1のストレスの場面を思い起こし、その場面から5の場面へ瞬時に変換させる。(五回ぐらい)
  7. 1のストレスの時をただただ思い起こす。どんな自分がいるか。
(このあと参加者が二人一組になって、松原先生の指示にしたがって、1〜7まで試してみました。)

(文責:編集部/講演日:2002年10月)
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